●照り
照りとは真珠の「輝き、光沢」のことです。
真珠層の巻きが厚いほどこの輝きが良くなります。
真珠表面からのピカッとした輝きではなく、真珠の内側からの力強い光沢(照り)が出ているようなものをオススメします。この照りが強いものほど輝きが良く、価値が高いとされています。照りが良いものは、真珠にうつりこむものがシャープに見え、照りの悪いものは、真珠にうつりこむものがぼやけて見えます。「照り」と「巻き」は、真珠の輝きを左右するもので、真珠を選ぶ時の大切なポイントになります。
●巻き
真珠はドブ貝を加工して作った核を貝の中に埋め込み、その周りを貝自身が作り出す分泌物で覆うように巻いていくことによって出来ていきます。
つまり巻きはその覆われた分泌物の厚さのことを言います。
巻きが良いというのは、真珠層が厚いということです。真珠層が厚いものほど良質で強い輝きを発する力を持っています。
●キズ
珠の肌はヒビやキズの少ないものが良質です。
しかし真珠はほぼ自然に近い状態で養殖される海産物ですので多少のキズはつきものです。
キズには大きく分けて2つあり、真珠が育つ間に出来たキズと加工時に出来たキズとがあります。
一般に前者のキズを「エクボ」と呼び、本真珠の「あかし」とされています。
キズが少ない程、またそのキズが小さい程、良質とされます。
例えばリングに使う真珠にキズがある場合、そのキズが目立つところあればある程、評価は下がることになります。
真珠にキズがある場合は、キズの多さ、大きさ、場所が選ぶポイントになります。
●形
基本的に「ラウンド(真円)」、「セミラウンド(やや丸)」、「バロック(変形)」に分けられます。
またその他丸を一方から押しつぶしたような形の「ボタン」、しずくの形の「ドロップ」といったような分け方をすることもあります。
一般的にラウンドが良いとされていますが、バロックなどの変形もジュエリーとして形の面白さを楽しむことが出来ます。
完璧な真円の真珠は大きさが大きくなる程採るのが難しくなるため、評価は高くなります。
ただし、美しい形のドロップ(なみだ型)も評価が高く、イヤリングなどのペアの真珠で形がそろっていれば、真円以外でも評価は高くなることもあります。
ユニークな形の「バロック(不定形)」、「オーバル(楕円)」や「ドロップ(なみだ型)」を使ったデザイン性の高い商品も魅力です。
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